道路に対しての位置修正 2
「位置修正1」で、基本的なハンドル修正の考え方を示してみましたが・・・
今回は、「狭路、Sコース・クランクコース」での修正を考えてみましょう。
まず、「Sコース」の左カーブで左端へ寄り過ぎた場合(検定で一番多いミスパターンです)なの
ですが・・・この様に、ならないようにする為には・・・
この場合の注目点は、やはり道路に対しての 車の位置の見方です。 「赤い矢印」が、車体の左角です。そして、「青い 矢印」がタイヤの位置ですが、「赤い矢印」が、道 路の縁石よりかなり内側にきています。 |
そして、この様な状態になっている時は、運転席 横の窓から、左の様にコースの地面が見えて いるはずです。(赤い斜線のところ) |
この様な状態は、入口で左いっぱいまで切った ハンドルを、入りきった時点では少し戻さないと いけないのですが、それが遅れた時になり易い のです。 これを、そのまま行ってしまうと・・・当然、左後輪 が脱輪してしまいます。 |
では、どうするのか・・・? 「内側の場合は、そのまま・・・で、外側ならハンドルを逆に・・・?」
と・・・頭の中で一生懸命に考える前に・・・・・?
ハンドルを真っ直ぐに戻してやることです!!! そうやって、コースの真ん中に車を戻してやること です。 そうすれば、脱輪することはありません! |
この時、外側へ行く事が不安に思うかもしれませ んが・・・大丈夫です!内側に寄り過ぎていると、 言うことは・・・外側は、十分にスペースがあります。 ただし、そのまま真っ直ぐに行ってしまったら、反 対側へ脱輪してしまいますから、カーブの形に合 うように修正が必要です。 |
要するに、前輪タイヤが道路の端から、広過ぎず 狭過ぎずの所で、道路の形に沿った通り方をして いれば脱輪すること無しに通れるのです。 そして、それが出来る道幅は「Sコース」には、 十分に有るのです。 また、右前輪のタイヤは、窓から顔を出して覗け ば見えるのです。 見える所は、積極的に見ることです! |
ただし、右カーブになると左前輪のタイヤの位置 が、非常に感覚が掴み難いのは確かです。 しかし、その場合は右後輪のタイヤの位置から 考えるのです。四つのタイヤの位置関係は常に 同じ位置です。ですから、そこから考えます。 右の内側が狭ければ、左の前は見えていなくても 十分な道幅が残っています。 |
この様に、道路に対しての自車の位置を常に見て、細かくズレを修正する。
そうすれば、絶対に通れるのです。 通れる道幅が有るかどうかは、最初に見ているはずです?
今度は、クランク・コースで考えてみましょう。 今回も、コースの幅に対しての、自車の位置を注 意してみてください。 「赤い矢印」が、車体の左角。 「青い矢印」が、左前輪のタイヤ位置です。 |
クランク・コースは、障害物となるポールが立って いますから、画像では判り難いですが、車体右角 からポールまでの距離(青い円の中)が重要です ここが広くなり過ぎると、脱輪の危険が出てきます |
その時に絶対に注意しておきたいのが、「Sコー ス」の時と同じく、運転席の右側のスペースです。 ここが、この様にたくさんコースの地面が見えて いると・・・ |
左側は、この様になります! |
ですから、車体の右前がこんな状態になると 左の後ろが危険な状態になるのです。 |
そして、この状態のままで何もしないで行くと・・・ 当然のこととして、左後輪が脱輪します。 |
では・・・どうするのか? 答えは・・・簡単! 修正するだけです! そのままでは脱輪するのなら、とりあえず真っ直 ぐにハンドルを戻して修正します。 |
この時、車体の右前をポールに当てて行く位のつ もり(勿論、本当に当ててはいけません!)で曲が らせて行きます。 この感覚が重要なのです。通れる幅が有るのなら 自分が良く見える所で合わせてゆくのです。 クランクコースの道幅は、前が当たる時に後ろも 落ちるという幅ではありません。 ですから、前をギリギリにしておけば、後ろは絶対 に通れます。 |
こんな感じで、ズレが出た時には修正するのです。
そうすれば、必ず通れます! 通れる道幅はあるのですから。
ですから、大事な事は・・・常に自分の車が、道路に対してどの様な位置にいるのかを細かく見て、
ズレが出そうなら早いうちに修正する・・・と、言うことは・・・周回道路のカーブを曲がるのと、また直線
を走るのと、何ら違いは無いのです!
『Sコース、クランクコースの走り方なんか・・・特別な事は、何も無いのです!』
道幅が、広いか?狭いか?の違いだけです!
そして、道幅が狭い方が難しいのかと言うと・・・そうではないです。
道幅が狭い方が、見るべき対象物が近いですから、本当は見易いのです。
対象物への距離が遠い「広い道」の方が、自車の位置を正確に把握するのは難しいのです。
ただ、道幅が広い時の方が誤差が出ていても、直ぐに危険な状態にならないと言うだけです。
ですから、逆に言うと・・・周回道路の様な広い道路でこそ、細かく見て正確に走る(修正する)事を、
意識していれば、狭い道路へ行っても正確に走れるようになると言うことです。
つまり・・・何処でもやるべき事は、同じなのです。 やるべき事を、多くしない。
全て単純に、簡単にするべきなのです!!!