道路に対しての位置修正 1

   自動車の運転は、基本的には人間が行なうものです。
   人間が行なうものですから、多少のズレは必ず出てきます。

   今回は、そのズレの修正を、考えてみましょう!

 まず上の画像を良く見てみてください。  車の位置に違いが有るのがわかるでしょうか?

 車体に対して、センターラインの位置が違うのがお分かりでしょうか?

 では、道路に対しての車の位置はどちらが・・・どの様な位置なのでしょう?

 実際には、この様な位置なのです。右側は、かなりセンターライン側へ寄っています。
 ただ、運転席から見ると・・・「死角部分」の影響で、見た目と実際の位置にはズレが出るのです。

 ですから、道路に対しての自車の位置、タイヤの位置をイメージする事が大切なのです。
 「青い線」がライン(自分の走るべき範囲)、「青く太い矢印」がタイヤの位置、「紫の矢印」が進むべき
 方向です。特に重要なのは、タイヤの位置ですが・・・右の前のタイヤは、右足のすぐ前位なのです。

  この様にズレが出た場合は・・・「失敗した!」とは、思わないこと!

  ちょっとズレただけの事です。 多少のズレは、誰がやっても出ます。 ですから、修正すれば良い
 ことです。治せば治るものです。 そう直せば良いかは、判りますよね? ズレたのとは、反対側へ修正
 するだけです。ただし、あまりに大きく修正すると・・・大きなふらつきにつながりますから、出来る限り
 小さく修正することです。 ですから、ちょっとだけハンドルを動かして、直って来るのを待つぐらいです。

 上の画像は、左端に寄り過ぎです。

 今度は、左カーブの外側へはみ出しています。

 逆に今度は、かなり内側へ寄り過ぎています。

 こんな感じで、運転席からの見た目(センターラインと左の縁石の位置)から、外側から見たらどの様な
 位置にいるかを、客観的にイメージする事が重要なのです。

 この様な、ズレを修正する事が一番重要なのですが・・・これは、ある程度の回数をやって行かないと
 出来る様にはならないものです。ですから、失敗しようが挫けずにやってみる事です。

  ただし、その時に細かく「位置を見る」ことを意識することです。 むやみやたらに練習するだけでは、
 効果は上がるのが遅いです。細かく見る習慣が付けば、小さな修正で済むようになります。

  最初からは上手くは行かないかもしれません。でも、修正する事をやって行けば・・・最初は大きな修正
 でも、だんだんと小さな修正になってゆきます。そうなれば良いのです。

  最後に・・・我々ベテランドライバーは、修正をしていないのではないのです。常に、ハンドルは修正し
 ながら運転しています。ただ、その修正が非常に早い段階で行なっているので、少ない操作で済んでい
 るだけなのです。早い段階で修正するには、細かく位置を見る事と、ズレは出てあたりまえと、考えるこ
 とが重要なのです。

  ズレを出してはいけない、のではないのです。 ズレを直さないのが、いけないことなのです。

  ズレは、出て当然! つまりは、ハンドルは修正してあたりまえなのです。


もどる