音楽との出合い
私の音楽との「出会い」は、何時だったのでしょう?
ほとんどの方と同じく、「特に印象的な覚えは無い」のですが・・・
ただ、私の家族が「音楽嫌い」ではなかったことは確かです。母は、良く鼻歌交じりで家事をこなしていました
し、父は車を運転する時は良く歌っていました。これは、私が幼い時に直接聞いた覚えが有ります。
「車に乗ったら、いつでも歌を歌ってるね!」すると父は、「そうか?」と笑っていました。本人は、そんなつも
りは、無かったのかもしれませんが、何時も運転する時は大きな声で歌っていました。そして、実家は市場(
商店街)の中に有りましたので、常にBGMが流れていましたので、音楽が聞こえていてあたりまえの生活だ
ったのは確かです。 と、言ってもこれは・・・ミュージシャンの親を持つと言う様な状況とは違いますがね!
ですから、極々普通の生活でした。特別に「音楽が好き」とか言う様な子供時代ではなかったです。音楽の
成績も良くは無かったですし・・・と、言うよりも・・・学校の音楽の授業は嫌いでしたね?小学5年生までは、・・
何故に5年生までか? 小学5年生からは、「音楽の先生」が授業をするようになったからです。それまでは、
担任の先生が音楽を、教えてくれていたのですが・・・さすがに、音楽専門の先生の授業は違いましたね?
それまでの担任の先生の授業は、カリキュラムにそって課題を行なってゆくと言う感じのものでした。そして、
課題に対しては「小テスト」みたいなものがあったのですが・・・苦手でしたね!特に楽器演奏が・・・その頃の
小学校では、低学年が「ハーモニカ」で高学年が「リコーダー」でした。どちらも苦手でした。特に「ハーモニカ」
が苦手、と言うよりも嫌いでした。子供心に「口の大きさよりも遥かに小さい穴やのに、一音一音吹き分けら
れるわけあらへんがな?」と・・・いつも思っていました。でも、違う音が鳴ったら、また、音符と違う音・長さに
なったら「ダメ!」と言われる!だから凄く苦痛でしたね? でも、いろいろな楽器を演奏するようになってから
気が付いたのですが、「ハーモニカ」って隣同士の音を同時に鳴らすと・・・だいたい綺麗な和音になるのです
ね?ですから、適当に吹いても結構綺麗な音が出せるのです。しかし、学校の音楽では、その様な演奏はダ
メでした。その辺が、当時の情操教育のダメなところですね。今は、違うのかもしれませんが・・・
そんな感じで、あまり音楽の授業は好きではなかったのですが、音楽専門の先生が授業をすると・・・なん
か、歌を歌う事や楽器を演奏する事の「楽しさ」が伝わって来た様なきがしました。それで、だんだんと「音
楽って、面白いかも?」という気持ちが、心の中に出来て行ったのかもしれません。
と言うわけで、小学校高学年からは音楽の授業が「苦痛」ではなくなっていました。成績は、相変わらず悪
かったですけれど・・・。