5台目のバイク KAWASAKI KMX200


 今回は、今現在の通勤用のバイクにつながる・・・5台目のバイク KAWASAKI KMX200 です。

 KAWASAKI KMX200

 2ストローク・エンジン 200cc
 33馬力 乾燥重量99kg

  しばらくの間、4ストローク・エンジンのバイクばかりに乗っていたのですが・・・待ちに待ったKAWASAKIの
 2ストローク・オフロードバイクが、デビューしました!

   本当に、待ちに待ったと言う思いでした!

  ある程度、バイク経験が出来て来ると・・・やはり、より高性能なバイクが欲しくなる物です?

 私にとっての高性能なバイクとは・・・「軽い」「高出力」「しっかりとした足回り」等など・・・を、考えるとやはり
 4ストローク・エンジンよりも、2ストローク・エンジンのバイクが欲しかったのですが・・・

  候補に挙がったのは・・・ヤマハDT200は、末期モデルでそろそろ見劣りがし始めていました。スズキは、
 このころは200ccモデルが有りませんでした(250ccか125ccでした)。ホンダのMTXは、好きではなかっ
 たので・・・結局は、KAWASAKIが200ccモデルを出してくれるのを待っていたと言う感じでした。

  そして、1987年4月についにKMX200がデビューしました。

 86年に125ccがデビューしていたので、200ccが発売されるのは時間の問題でしたから・・・

  本当に、街に待ったと言う感じでした!

 デビューしたKMX200は、予想に違わない良い内容でした!

 4台目バイクのXT200と並べて!

 大きさ、重さは、ほぼ同じ!

 エンジン馬力は、50%増し!!!

 サスペンション・ストロークは、前230mmと後ろが
 200mmと、それ以前のバイクとは格段に違いが
 ありました!
 そして、何より嬉しかったのは・・・

ブレーキが、前後輪ディスクブレーキになった事でした!

 これは、国産オフロード・バイクとしては、初めての
 快挙でした。

  この、ブレーキが前後輪共にディスク・ブレーキになった事によって、初めて「ブレーキをコントロールする」
 ことが出来るようになった?と、思いました。

  それまでのドラム・ブレーキの時代は、ブレーキを掛ける時は常に「全力で掛ける」でした? ですから、
 調節は「距離」でやっていました。

  今走っている速度なら、何処からかけるか? てな感じの掛け方でした?
 ですから、ディスク・ブレーキになって、初めてコントロールする事を意識できるようになりました。

   それは、一種の「感動」でしたね?

  そして、2ストローク・エンジンの特徴である、圧倒的なパワー感が良かったですね!!!
 簡単にフロント・ホイールが、浮き上がる! 弾ける様な、加速感がたまりませんでした!

  ただし、難点も有りました。  それは・・・燃費が悪い事! 

 これは、それまで乗っていたのが4ストローク・エンジンのバイクだったので、仕方がないのですが・・・ 特に
 困ったのが、ロング・ツーリングに出かけた時なのでした。 普通に巡航している時は、結構燃費は伸びるの
 ですが・・・アクセルを開けて、全開で走ったりすると・・・一気に燃費が悪くなるのです。ですから、どの様な
 走り方をしたかで給油のタイミングが変わってしまったのには、まいりました?

  でも、それらを補っても余りある、良いバイクでした。 私にとっては・・・!

 購入した時の、カタログです。 その当時の物です!

 このバイクでは、凄い?思い出があります!

 デビューして直ぐに購入したので、当然の事ながら「最初期モデル」です。
 最初期モデルには・・・「初期トラブル」が付きものなのですが、このKMX200は
 ラジエター容量の少なさから来る「オーバーヒート」があったのですが、私はそれは
 あまり気にはなりませんでした。確かに、水温は上がり易かったですが・・・
 そのトラブルと並んでもう一つ、「エンジン・バランサー不良」があったのです。
 クラッチ・アウターから、一つのギア(歯車)を介してバランサーを回していたのですが
 そのギアがラバーを挟んでの二重ギアになっていたのですが、ラバーがちぎれて
 空回りして力が伝わらなくなってしまうトラブルが出たのです。このトラブルは「リコー 
 ル」の対象になっていました。そうなると、当然バランサーは駆動しませんから大きな 
 振動が出ます。そのトラブルが、信州ツーリングの帰りに出たのです!

  最終日に、「さ〜帰りましょう!」と北陸自動車道の糸魚川インターに入る直前に、給
 油したガソリンスタンドでエンジンを掛けると・・・物凄い振動が!!!

 「え〜どないなってんねん?」てな感じです。早速に行きつけのバイク屋に電話してみると・・・

 「あ〜そのトラブルは、初期型には多いねん。部品を用意しとくから帰っておいで。」と・・・

 「帰っておいで言うても、今は糸魚川にいるんやで!400km以上も走らなあかんねんで?」と、・・・

 「そんなん言うても、迎えには行かれへんから、なんとか帰っておいで。自分やったら大丈夫やろ!」

 と、言う事で・・・なるべく振動の小さくなるエンジン回転数を選らんで、帰って来たと言う事が
 ありましたね!ま〜おかげで、良い勉強にはなりましたが

  今でも笑い話のネタになっています。

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