KAWASAKI KL250改
今回は3台目のバイクです!
2台目のバイクを不慮のトラブルにより買い替えざるおえない状況になったのですが・・・
その当時、非常に欲しいバイクが有ったのです。
そのバイクは、KAWASAKI KLX250 と言うバイクでして・・・
これが、KLX250 です! 実は、こいつは輸出用のバイクなのでした。 競技用のモトクロッサーKX125の車体に、KL250の エンジンを積んだバイクだったのです。ですから足回り は、レーシングマシンだったのです。軽くてしっかりとし た車体に、扱い易いエンジンが特徴で、海外で非常に 高い評価を受けていたバイクでした。 |
このKLX250が本当に欲しかったのです!・・・が、こいつは輸出専用だったので国内販売はされて
いませんでした。
中には、保安部品を装備してナンバー受けをして乗っておられた方もあったようですが・・・残念ながら
その当時の私には、その様な事をする知識も、バイク屋さんの知り合いもなく、どうしようもありませんでした。
しかし、どうしてもあきらめる事が出来ず、(先代のKL250を失う元となったのが、足回りの貧弱さから?
だったので、是非ともしっかりとした足回りのバイクが欲しかったのです!)・・・?
「それなら、その様なバイクを造ってしまえば?」と、考えるようになり?・・・と言っても、その当時は自分
自身で出来るほどの知識も経験もありませんでしたので・・・その様なバイクを造ってくれるバイク屋さんを
探す事にしました! 関東の方には、何軒かあったのですが・・・関西には・・無かったのですが、加古川市
に『山本レーシング』と言うバイク店があったのです。
この『山本レーシング』なのですが、オーナーの山本 隆さんは、元カワサキのワークスライダーで・・・しかも
、1967年は250ccと90cc、1968年は250cc、1969年は90ccと合計4回の全日本チャンピオンになら
れているスーパーライダーだったのです! (同時代の有名ライダーには、吉村太一、星野一義、鈴木忠雄
矢島金次郎など錚々たるメンバーが走っていた時代です!)
電話をして、またお店に出かけて行って相談した結果、「OK!造ってみましょう!」と言っていただき、
大喜びでお願いした覚えがあります。
出来あがって来たバイクが・・・
こいつです! 基本はKL250なんですが、足回りはKX用です。 ガソリンタンクは樹脂製です。ライトカウルは KLX250用その物です。 |
納車の日・・・と言っても実際には、こちらから加古川 まで取りに行ったのですが・・・夜になってしまったので 、山本さん家で晩御飯を御馳走していただきました。 非常に良い思い出です。 帰り道では、今までのバイクよりも車高が高いので、 まるで二階から運転しているようでした? 足が届き 難いのが、非常に嬉しかった覚えが有ります。 |
足回りがしっかりしていたので、その当時はこの バイクで何度も草レースに出場していました。 |
草レースに出場する時は、保安部品(メーター、 ライト、ウィンカー等)をはずしていました。 バイクは、保安部品をはずすとまったくの別物に なります。 特に、ハンドリングが大きく変わります! |
ジャンプするのが、楽しかったですね! 場所は、オートランド生駒です! 全日本選手権も行なわれるコースでした。 |
ただし、こう言うオフロードレースに一般の市販車で 出ると・・・物凄くバイクが痛みます! その当時のバイクは、まだ本格的なレベルにはな かったようです? 市販車ですからね? |
このバイクを造ったのは、80年代の初めだったのですが・・・その頃は、後のバイクブームへ向かう時期
でしたので、バイク雑誌ではニューモデルの紹介は勿論、改造遊びの特集なども数多くありました。
実は、このバイクは・・・その様な、改造車特集の雑誌取材を受けて写真入りでバイク雑誌に紹介された
のです。 その雑誌は、『モト・ライダー 81年の8月臨時増刊号でした。
これが、その紹介ページです。 なんと、1ページカラーで紹介されたのです。 作業の進み具合を電話で確かめた時に、山本 さんが「雑誌社の取材を受けたので、雑誌に 載ると思うよ!」と、言って下さったので、 ビックリでした! タンクのカラーリングは、ステッカーだったので 、すぐに剥がれてしまいました。 記事の中に値段が書いてありました。 なんと・・・428,000円 でした? 当時は、金持ちやってんな??? |
非常に思い入れが強く、お気に入りのバイクだったのですが・・・やはり、改造車と言う事で・・・結構、
「癖」がありました。 特に、足回りの改造をする時は前後のバランスが非常に重要だと言う事、と言うか・・・
前後輪とエンジンとライダーの位置関係が重要だと意識し始めたのは、このバイクに乗った経験からですね!!!
でも、このバイクで本当にいろんな事、そして、いろんな所へ行きましたね!
私のバイク人生の中でも、非常に重要な意味を持つバイクでした。