宝塚市上佐曽利のだんじり


 今回は、宝塚市の最北部に位置する上佐曽利の『幻のだんじり』を紹介いたします。

宝塚市は、面積101,80km² 人口約23万人の市なのですが、人口のほとんどは市全体の面積に対して、南側三分の一ほどの面積の部分に集中しています。 
 ですから、北側三分の二の部分は、本当に山また山で非常にのどかな山村風景が見られます。
 その最北部に位置するのが、上佐曽利地区です。

 この地区には、『幻のだんじり』と呼ばれる物が存在いたします。

何故に『幻のだんじり』なのか? それは・・・分解、組み立て式なのです!!!

 普段は、お寺(満正寺?)の軒下に分解された状態で保管されています。 そして、祭りの時だけ組み立てられて曳行されます。
 まっ、全国的な祭りの形態を見ると・・・別に珍しい事ではないのですが? 事実、かの有名な祇園祭りの山や鉾は組み立て式です。 しかし、「だんじり」の分類では珍しいと思われます。

 これが、『幻のだんじり』

宝塚市上佐曽利のだんじりです。

 (今から20年近く以前の画像ですが)
 一応、「二段屋根」になっております。

勿論、提灯は蝋燭です。
 非常に簡素な造りですが、しっかりと「だんじり」になっています。
 この当時は、曳行中に「横しゃくり」をやっていました。


 宝塚市市内には、全部で21台(子供だんじり含む)があるのですが、その中でも非常に面白い存在だと思われます。

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