Fiddle と Mandolin との出会い

  高校生、そして東海楽器在籍時のメイン楽器は、「Banjo(バンジョー)」でした。
 
  しかし、その他の楽器も良く弾きました。
 まず、一番身近な弦楽器である「ギター」・・・いまでも非常に好きですね!

  そして、「Fiddle(フィドル)」と「Mandolin(マンドリン)」です。

  「ブルーグラス」を演奏する人間は、意外とたくさんの楽器を演奏する人が多いです?
 これは、ブルーグラスが結構、高度な演奏テクニックを必要とする所があるので・・・
 実際に演奏している方は、総じて「器用」な方が多いのです。また、マイナーな音楽ですから、
 それを演奏しようとする人ですから・・・好奇心旺盛な方も多いです。
 
  ですから、「何でもやってみよう!」と言う方が多いのでは?

  それから、マイナーな音楽で有るが為に・・・「演奏人口が少ない」と言う事が関係している
 かもしれません?事実、私の周りには、まったくおりませんでした。私の高校には、ブルーグラス
 を知っていた人間が、私の他には1人だけでした。

  ですから私は、「東高で一番バンジョー演奏が上手かったです!」 (演奏人口2人ですから)

  と、言っても私の場合、本当は・・・もっと積極的に探していれば、もっとブルーグラスでの出会い 
 は、多かったと思います。
  と、言うのは・・・まず、私の住む兵庫県宝塚市は大阪に非常に近い所でもあります。(電車で
 30分位です)ですから、ブルーグラス音楽に強い楽器店である「梅田ナカイ楽器」も近かったです。
 ナカイ楽器では、ブルーグラス楽器の各種教室も有りましたから、そこへ行けばいろいろなつながり
 が、持てたと思います。

  それと、もう一か所・・・日本のブルーグラス界を牽引してきた立役者の一つ、『B.O.Mサービス』
 も直ぐ近所にあったのです。歩いて行ける距離した。BOMサービスの事は、知っていました。
  ブルーグラスを始めて1年位経った時に、学校は違ったのですが近所にブルーグラスをやっている
 友達がいたのです。「横山」君でした。彼は、BOMから毎月送られて来るニュースレターをよく見てい
 ましたので、私も存在自体は知っていました。
  その当時の、ニュースレターは、おそらく、タイプライターで打っていたのでしょう?(ワープロなんかも
 まだ無い時代でしたから)英語の文字ばかりで・・・英語が得意ではなかった私は、少し拒否反応を示し
 ていたのかもしれません?また、あまりに近所なので・・・行くの気恥ずかしかった?のかもしれません。
  BOMサービスとは、つながりを持っていなかったのです。 その当時から行っていれば、私のその後
 の人生は違ったものになっていたかも知れませんね?

  でっ、話を元に戻して・・・バンジョー以外の楽器として、まず弾いてみたくなったのは、「フィドル」でした。
 何故だかはわかりませんでしたが、「フィドル」こそがブルーグラスの重要楽器なのでは?と、思っていた
 のです。そこで、安〜いヴァイオリンを買って(中国製でケース・弓込みで7000円ぐらい)来て、弾き始め
 たのですが・・・そこは・・・ほれ・・・フレットが無い楽器ですから・・・そう簡単には弾けませんでした!

  じゃ〜どうしよう? と、思って考えた事は・・・「まず、マンドリンから弾いてみよう!」でした。

  マンドリンは、調弦の仕方がヴァイオリン(フィドル)と同じです。ですから、マンドリンが弾けたならフィド
 ルも同じ様に弾けるのでは?と、考えたのです。そこで、またナカイ楽器でマンドリンを購入しました。

 このヴァイオリンが最初に手に入れた「フィドル」です。

 バンジョーは、Tokai T1200R
 ギターは、ヤマキ12弦ギターを、6弦にしています。

 レスター・フラットの様な、ピックガードを自作して
 着けていました。

 素材は、革を使ったと思います。
 こちらが、最初に手に入れた「マンドリン」です。

 Suzuki製です。
 
 安い値段の楽器なのですが、表板は単板です。

 今でも、持っています。

   マンドリンを使っての練習は、効果抜群でした!

  フィドルでは弾けなかった事が、マンドリンで弾けるようになった後でフィドルを弾くと、すぐに弾ける
  ようになって行きました。その当時は、気が付きませんでしたが・・・4弦五度調律の楽器は、本当に
  理にかなった素晴らしい楽器なのです。

   ですが・・・フィドルを弾く為にマンドリンを始めたのですが・・・

   「マンドリンって、面白いな〜!」と、なってしまい・・・結局、マンドリンを弾くことの方が多くなりました。
  そうなってしまうと・・・「ヤッパリ、もっと良い楽器が欲しいな!」となり・・・購入してしまったのが・・・

  KASUGA KM1000 でした。

 KASUGA KM1000

  定価100、000円でしたが・・・

 心斎橋のサカネ楽器の売り出しセールで
 非常に安い値段で出ていたので購入しました。

   こう言うようにして、フィドルとマンドリンを弾き始めたのですが・・・

  やはり、フィドルは難しかったです!  そこで考えたのが・・・「フィドルとマンドリンは、何処が違う?・・・」
  それは、フレットの有る無しが大きな違いなのです。

  「それなら・・・フィドルにフレットを付ければ良いやないの?」 と、考えて・・・実行しました!

 これが、フレット付きのフィドルです!

 真鍮製の角棒を、瞬間接着剤で固定しました。

 フレットの間隔は、マンドリンを基準にしていました。

   こんな楽器を自分で考案して作ったのですが、結構良い練習道具になりましたね!

  この画像のフィドルは、上の画像のフィドルと同じ物なのですが・・・色が違うでしょ?

   実は、上から色付けしたのです。 しかも、裏・側板は塗料の塗り方で濃淡を付けて「トラ目」模様を、
  再現していました。(画像には有りませんが・・・)

   この楽器を、東海楽器の遠州浜寮にも持って行っていたのですが・・・寮の仲間に、「何や、こりゃ〜?」
  と、笑われましたね!  ですが・・・これも、後で知った事ですが・・・

   18世紀の「ボヘミヤ」あたりの安物のヴァイオリンには、ニス塗りの濃淡で「トラ杢」を表現した製品が
  数多く生産されていた事実があります。ま〜人間が考えることは何処でも同じってことですね!

   こう言う感じで、高校生から東海楽器時代にかけていろいろな楽器と親しんで行きましたが・・・

   東海楽器在籍後半から、だんだんと楽器に対しての情熱も冷めて行き・・・東海楽器を退職してから
  しばらくの間は、まったくと言って良いぐらいに楽器を触りもしなくなっていました・・・ね?
   

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