真っ直ぐに走ると言う事・・・
自動車が自分自身の構造上の特性で、真っ直ぐに走る様に造られている事を知っていただいなら・・・今度は、道路上にて実際に「真っ直ぐに走る」と言う事を考えてみましょう!
実はこの「真っ直ぐに走る」と言う事で混乱してしまわれる方が、教習の初期の段階ではよくおられます?
まず、自動車が「真っ直ぐに走る」と言う事には、二つの意味がある事を意識してください。
一つは・・・自動車が実際に真っ直ぐに走る事。
こんな感じですね。自動車が曲がらずに、文字通り真っ直に走る事です。
もう一つは・・・自動車が道路に対して真っ直ぐに走る事。
こんな感じです。道路に対して並行に真っ直ぐに走る事です。
これが・・・ごちゃ混ぜになってしまうと・・・おかしくなるのです?
真っ直ぐに走らせないといけない! と、言う思いが強くなりすぎると・・・ハンドルをしっかりと真っ直ぐの状態で握りしめてしまいやすいのです!そうすると・・・自動車自身は真っ直ぐに走るかも しれませんが・・・道路は、まっ平らな所はほとんど無いのです!水はけを考えて、左側が下がっていたりするのが普通です。それらの影響を走っている時でも、自動車は受けてしまいます。
ですから、たとえ自動車自身が真っ直ぐに走っていても・・・道路に対して角度が付いてしまうと、
道路に対しては真っ直ぐに走らなくなってしまいます。
こんな状態ですね。こうなると、真っ直ぐに走れていない状態なので、よけいにハンドルに力を入れて握ってしまわれる方が・・・真っ直ぐに走れない方のほとんどで?
では、どうすれば良いのか?・・・・・答えは簡単! 修正すれば良いのです!
「ハンドルは修正するのが、あたりまえ!」なのです。
歪んでいれば直せば良い。また、真っ直ぐに走る為にはハンドルは動かすもの・・・と、考える事です。 道路に対して真っ直ぐに走っている時は、左右へのバランスは変らないはずです。
右側のセンターラインに対しても、また左側の道路の縁石に対してもです。
これは、直線路でもカーブでも同じです。
こんな感じですね! 左右のバランスが常に取れている。これが、道路に対して「真っ直ぐに走る」と言うことなのです。
この為には・・・常にハンドル修正が必要であることが解りますね?!
つまり、道路に対して「真っ直ぐに」走らせる為には・・・ハンドルは動いていてあたりまえなので す。 これは、ふらついているのとはわけが違うのです! そして、これをする為には・・・ハンドルに対して常に力を抜いた状態にしておく必要があるのです。
直線でのハンドル修正は、ハンドルの「遊び」部分ぐらいでの修正が必要なのです。動かし過ぎると、本当にふらついてしまいます。そうならないように細かい修正をしようと思うと、手や肩に力が入っていたら出来ません。 ですから、初期の段階では自分自身で意識して手や肩から力を抜く必要があります。その為には、「正しい運転姿勢」「座り方」が本当に大切になってきます。
自動車の動きを邪魔しない動かし方、また、それを行なう為の体の使い方、運転姿勢が必要に
なってくるのです。