自動車の運転は難しくない


 まずは・・・日本の国に自動車はどれくらい有るのでしょう?

  登録されている自動車は、およそ8千万台!!
 免許保有人口がおおよそ8千万人弱ですから、自動車の免許を持っている人の一人に一台の自
 動車があることになります。成人の約7割が免許を持っていて、その1人1人が自動車を持ってい ることになる。
 もしも・・・自動車の運転が難しいものなら・・・こんなに沢山の自動車が存在するのでしょうか?
 ですよね? そう!それは有り得ない話なのです。
 ですから、自動車って意外と簡単に動かせるものなのです!

 ですが、自動車教習所の練習においては・・・たまに・・・非常に難しい状態になってしまわれる方がおられます。

  では何故に難しい状態になるのでしょうか?
 
 私が見てきた数多くの方の中で、非常に難しい状態になる方は・・・自動車と言う『機械』への接し
方が的外れな状態になっておられる方が多いです。

  私は自分の教習の中でよくこんな事を言います。

  「自動車は、有る意味で単純な機械なのです。機械である以上、元から動き方は決まっている!
   動き方が決まっている以上、操作の仕方も決まっている。その動き方に沿った操作をしてやれ
   ば、誰がやっても同じ様に動く!」
  「機械と言う物は・・・何十年と操作している人がやろうが、今初めて触った人がやろうが、同じ事
   をやれば同じ様に動くのです。機械は正直です。嘘は言わない。相手を見て、態度を変えるよ
   うなことは絶対にない!」
  
 こんな感じの事を良く言います。 と・・・言う事は、こう言う考えではない方が多いという事でもあり
 ます。 自動車は操作の仕方、扱い方を誤れば大きな危険を生む事にもなります。ですから、絶対
 に危険な状態にならないようにしっかりと操作しなければならないと思われる方が多いのです。
 勿論、絶対に危険な状態にならないようにしっかりと扱わなければなりません!

  しかし、それは100%・・すべての操作を自分でやらなければならない!

 と・・言う事ではないのです!
 人間が持っている速度能力よりも遥かに速い速度で動く乗り物なのです。そんなことは「出来ない
 !」と言う事は、自動車の設計者は100年以上かけて良〜く知っています!
  ですから、自動車は自動車自身でスムーズに安定して動くように造られているのです。
 運転をする時は、自動車が本来持っている動きを邪魔をせずに上手に引き出してやる事が出来
 る操作をするように心がけてやるべきなのです。

 その為には・・・自動車が持っている本来の動きを覚える事なのです!
 それには、自動車を走らせることが一番に重要なのです。  『自動車は、走るための道具です』
 走らせなければ、本来の動きは出しません。
 ですから、どんどん走らせましょう!!!

  勿論、上手くいかないかもしれません?
   自分の思っている様には動かないかもしれません?
  でも・・・それが重要なのです!自分の思っているように動かなかったとしても、自動車の言って
  いる事(動き)が正解なのです。その自動車の言っている事に、自分の感覚を合わせてやる事が
  重要なのです。

  自動車は、運転者が行なった操作に対してハッキリと答えを出します。
  良い操作をすれば、良い動きをします!悪い操作をすれば、悪い動きをします!
  逆に言えば、良い動きをする操作が良い操作なのです!
  ですから、自動車の言ってくる事を聞いてやることが重要なのです。
  一方通行の操作をしないこと!
   そうやって自動車と対話しながら操作する事が大切です!
  そうすれば、自動車が教えてくれます!どう操作すれば良いのかを・・・。

 だから、どんどん走らせましょう!  もし、危ない状態になりそうなら・・・我々、指導員が何とかし
 ます?! その為に、横の座席に乗っているのですから・・!
  それをやらないで、「最初ですから、ゆっくりでいいですよ!」とか言って・・・何もせずに走らせな
 い指導員は・・・私に言わせれば、『単なる手抜きの教習をする指導員』です!!

 さ〜走ってみましょう! 意外と簡単に走りますよ! そうなる様に、造ってあるのですから!

 
   もどる